結婚をきっかけに仕事を続けるほうがいいか辞めるほうがいいか

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前回の記事の続きです。

結婚に親が反対 説得したいけど彼が仕事を変えても賛成してくれない

あなたは結婚しても仕事を続けるつもりですか?
それとも辞めるつもりですか?

こんなことも考えておくほうがいいかなと今の私が思うことを書いておきますね。

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目次

結婚をきっかけに仕事を続けるほうがいいか辞めるほうがいいか

 

結婚となると、女性の人生のライフステージがガラッと変わります。
子供をもつか、もたないか、年齢によっても選択肢が変わってきますよね。

私は職場結婚だったことや、その他の理由で仕事を辞めざるを得なかったのですが、仕事は大好きだったので、正職員は無理でもパートなど何らかの形で続けるつもりでいました。

辞めたことは残念です。
キャリアが途絶える、社会とのつながりがなくなる、いろんな不満が出ましたが、いったん自分で決めたのだからしかたがない。

ただ、専門職でキャリアが途絶えるだけならまだ復活できる可能性が高いです。
人材不足に悩む職場が復職フェアを行なったり、復職者のフォローをしてくれたりしますから。

そうではなく、いったん離職すると次の就職先を職種から探さなきゃいけない一般職の方は、年齢だけがどんどん過ぎてしまって、以前のような職場やお給料を得られなくなるリスクがあることを、よーく考えておいてください。

 

結婚相手の職業の安定や将来性に「絶対」という保証はない

 

前回の記事では娘さんの戦略のまずさについて書きましたが、お父さんがこだわっている「職業」については触れませんでした。

なぜかというと、彼女だけでなく、結婚するすべての女性が考えておくべきことだと思ったからです。

 

そもそもお父さんは彼の職業的なスペックが気に入ってないわけですよね。
転職したといってもお父さんの納得するような転職ではないってことですし。

 お父さんが古風だというのはそうですね(笑)、良い意味でも悪い意味でもそうなんだろうと思います。

でも財布を握っているのもお父さんということですから、たぶんいろんな管理もお父さんがされているからこそ、お母さんは守られてきたし、娘さんも守られてきたというご家庭なのではないですか?

だからお母さんが彼女の応援をしてくれても、お父さんからすれば「お前(お母さん)はわかってない」みたいに言われるんだろうなと思うんですが。

 

逆にね、

「お父さんが完全に安心できる一生を送れる保証ってどこにあるだろう」

っていうふうに考えてみたらどうでしょうか。

 

先の記事で、先輩花嫁さんの一人が健康診断受けてるのか?とおっしゃっていました。

SE、システムエンジニアの方ですよね、私も何箇所かの職場でシステムの入れ替え時期にSEの方々のお世話になって見てましたけど、本当に朝も晩もないっていうか、大詰めになってくると1か月ぐらい客先に泊まり込んだりするような激しいお仕事ですよね。飲食業ももちろん大変です。

楽な仕事なんかないんですが、その中でも結構激しいところにいらっしゃるなとは私も思います。

 

きっと彼女のお父さんはご健康で今までそれほど大きな健康上のトラブルなく今のお歳まで勤めてこられたんだと思うんです。
だからこそ「ちゃんとした職業の男性さえ捕まえれば娘の人生は大丈夫だ」という論理になってるんじゃないでしょうか?

 

私は彼女のお父さんに対して、反対意見が2つあります。
ひとつは健康なままで定年まで働ける保証はないということ、もうひとつは絶対に将来安泰な企業なんかないということです。

彼女へのメッセージとして書いてみますね。

 

健康なまま定年まで働ける保証はない

 

あなたのお父さんへの私から言える反対意見の一つは、いつどこで旦那さんが倒れないとも限らないということ。

それこそSEの方のうつ病の発症率は非常に高いですし、うつ病や他のメンタル疾患に限らず、体にも無理が来ます。
SEじゃなくて営業職や公務員でも、いつまで健康で働けるかなんて保証は誰にもありません。

 

例えば定年が60~65歳ですよね。

そこまで病気ひとつせずに勤め上げることができる、その後年金で暮らすところまで病気ひとつせずに生きられるっていう保証はゼロです。

もしお父さんがそれに近い人生を送られているなら、たまたま超ラッキーな方だったというだけで、ごく稀なケースなんですよ。

私は作業療法士なので、脳梗塞や事故で入院された方のリハビリをしていましたが、お年寄りよりも働き盛りの年齢の患者さんのほうが多かったですよ。

 ですから、彼が何の仕事をしていようとも、将来の保証はありません。

 

FPさんに相談して将来的なお金の計算をされたとのことなので、もちろんあなたも結婚後にお仕事はされると思います。

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それだけではなく、結婚して、もし旦那さんが体を壊したら、あなたが旦那さんの世話をして家計を担っていくんだという覚悟をもてますか?

ここは本当によく考えてください。

もしお子さんを持ちたいならば、「子育てをしながら、旦那さんの世話もしながら、仕事も家事も全部一人でやって大黒柱になるっていう覚悟が私はできてるよ」って言えますか?

それが言えないとお父さんへの反論はできません。

 

 絶対に将来安泰な企業なんかない

 

もう一つは「絶対に将来安泰な企業なんかない」ということです。

お父さんが納得されるような勤め先や職種は上場企業とか公務員だということですけど、公務員はまだしも、上場企業がいつまで上場企業のままでいられるかの保証も全くないですよね。

ここで企業名をあげるのは控えますが、20年前にこの会社がこうなるなんて誰も思わなかったような企業がどんどん傾いて、事業を縮小したりリストラをしたりしていますよね。

 

なので「会社員として定年まで勤め上げられる年代」っていうのは、もしかするとお父さんたちの世代が最後じゃないかというぐらいに私は思っています。

 

じゃあどうやって食べていく?となると、自分のスキルを上げて独立するとかお商売をしていくとかってことになりますよね。

だから再び飲食をやったっていいし、SEの仕事をもうちょっと極めて、個人で仕事を取るような形に変えて行くとかというふうにするのもいいです。
そうすることで、もう少し良い条件で働けたり、家庭でちゃんと過ごせるような条件でお仕事を取っていける可能性も高まります。

 

今はサラリーマンなんか何の保証もない時代なんだってことも、お父さんと話をするとき、そのときに話題になっている企業の名前を挙げて、あなたが「他の会社だっていつこうなるかわかんないと思わない?」って聞いてみるのも一つじゃないでしょうか。

 

サラリーマンてね、ほんといろんな意味で保護されていてありがたい仕組みなんです。
だからあなたのお父さんが「上場企業の会社員」にこだわるお気持ちは、私にはわかります。
でももう、企業自体が社員を支えるような体力がなくなってきていて、どんどんどんどん会社は潰れていくんです。

だからあなた自身もそこをふまえておかなくちゃいけないし、その上でお父さんの「昭和の頭」に対して、「これからの時代って会社は潰れていくんだ」ということを言ってみてはどうでしょうか。

 

 結婚に対する覚悟は女性にも必要

 

 共通して言えるのは、 

  • 彼の仕事がどうであろうと、彼の健康がどうであろうと、私は彼と結婚する。
  • ちゃんと二人で食べていく。
  • 何をしてでも食べていく。
  • そのことが幸せだから、もう口を出してくれるな。

っていうことを、あなたがどれだけ自信を持って言えるかってことですよね。

 

本当に、 たった5分先の未来もわからないものですよ。
病気で倒れるときは突然倒れるし、会社が倒産するときは突然倒産するんです。

そういう意味で言うと彼が飲食からSEに転職した、つまりもう全然違う畑に転職して頑張るエネルギーのある人だっていうことはすごくプラスの要素だと思うんです。なかなかできることじゃないですから。

飲食業をやっていて、同じ飲食業でジャンルを変えるとかはあったとしても、SEなんて全く畑が違うじゃないですか。

そこで頑張ってやれる人だということは生きるスキルというか、生きるエネルギーがちゃんとある人だっていうことですよね。
だから状況がいろいろと厳しくなってもこの人とならやっていけるってあなたも思っただろうし、私もなかなかすごい人だなぁと思います。

 

あとはそんな彼にあなたがおんぶするんじゃなくて、先の保証がない中でも私も一緒にやっていくということを、一度お父さんとお話をしてみられたらどうでしょうか。

 過去の上場企業、名だたる有名企業等が今、現実にどうなっているかを、全部羅列して話すぐらいでもいいと思いますよ。

 

将来の見通しなんか立たないと思っておこう

 

お金の話をちゃんとFPの方としたというのも、努力としてはいいと思います。

ただ、貨幣価値だっていつどうなるかわからないし、残念ながらあなたたちの世代が年老いた時の年金なんか、おそらくもうほとんどないと思っておいた方がいい。

それくらい時代が変わりますから、そのときの状況の中でやってくしかないですよね。

 

お父さんはまだちゃんと見通しの立つ時代の人だったんです。
ほぼ終身雇用で、定年後は手厚い年金が保証されている…という「予定通りに人生が進む」時代の人でした。

だからお父さんは見通しを立てたいんだろうけど、もうそういう時代じゃないんだよっていうことを一度言ってみられるのも一つかなと思います。

 

どうかがんばってくださいね。

 

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